大切なお付き合いの場に活かせるツール

    心を込めて選んだ結婚式の引き出物の贈り方に一工夫加えることで、
    相手の方にさらに深い印象を持っていただくことができる、その工夫の一つに
    風呂敷の利用があります。

    風呂敷はそれ自体が贈り物として喜ばれますが、一枚の布を、折り、たたみ、
    結んでいく包み方にも様々なスタイルがありますので、上手に使って喜んで
    いただきたいものです。

    風呂敷をマスターする

    風呂敷は、昔から日本人の日常生活の中で便利に使用されてきましたが、
    生活が様式化するに従ってその良さが忘れられ、一部の人を除いて
    次第に使われなくなってしまいました。

    しかし、そこから徐々にデザインが豊富になり、さらに
    エコブームを機に、エコバッグとしても使える風呂敷が
    再度見直されてきています。

    風呂敷というと、お弁当を包む物、くらいの認識の方も
    多いかと思いますが、実は活用法には実に幅広い方法があるのです。

    小さいものでは45㎝からとサイズも様々で、縦の長さが
    横の長さより2~3%長めにできており、伸縮性が働き使いやすくなっています。

    大きくなるほど使い勝手の幅も広がります。

    引き出物には正絹の、絹特有の光沢と発色性に優れており
    ふっくらとした肌合いの縮緬が、晴れの場に相応しい上質感があります。

    無地のものや両面使いのものなど、柄も様々ありますが、結婚式には
    例えば日本画壇の作家の作品を再現したものや、季節を問わず使える
    御所車や鳳凰、宝散らし等の吉祥文様等、お贈りした後には
    飾っていただいてもよいものです。

    飾りたい風呂敷

    通販でも様々な素材や柄のしなものが扱われていますし、
    オリジナルの物を作ることもできますから、引き出物の形によって
    包み方も工夫して、受け取ってくれた方が二度喜んで下さるような
    おしゃれな贈り方をしたいものです。

    通販で求めた風呂敷を使って工夫してみましょう。

知っておくと便利な風呂敷の結び方

風呂敷には、あらゆる場面で使える無限の可能性があります。

それは、様々なかたちや大きさに変えられるからです。
そして、それをつかさどるものこそが、結び方なのです。

仕上がりの綺麗さは、最後の結び方ひとつでも大きく変わります。
綺麗に結んで形が整っている風呂敷は、見る人にもセンスの良さを
伝えることができるでしょう。

しかし実際は、通販などで買ったはいいが
どうやって風呂敷を活用したらいいか分からない、
そういった方も多いことでしょう。

そこで、通販で買ったあとも安心な、いろいろな結び方をご紹介していきます。
まずは基本の結び方を知ることで、いろいろな包み方を
より楽しむことができると思います。

もっともポピュラーなのは、真結びです。

これは、一般的な結び目とは違い、一度結べば解けないにも
かかわらず、解きたいときには簡単に解ける、便利な方法です。

まずは風呂敷の両端を持ち、左側を後ろにして両端を交差させます。
そして後ろにしたほうを巻き付けるように前に倒してから、
右側の布の下をくぐらせます。

それから右側の布を左に向かって倒し、左側の布を、そこへ被せます。
被せてできた輪に、下から右側の布を通します。

最後に、両端を引っ張って完成です。

他にも、重箱などを包むのに便利な四つ結びや、横に長いものを
包みやすい二つ結びもあります。

ぜひ、参考にしてみてください。